新築するなら平屋と2階建てどっちが安いの?【土地編】
最近、新築の注文住宅で建てるなら「平屋がいい!」という相談が増えてきました。
実際、平屋と2階建ての費用はどう違うのか?
実際のところ、プランによって状況が違ってきます。
気になる方も多いかと思いますのでポイントをお伝え出来ればと思います。
【注文住宅の場合、坪単価は平屋のほうが高くなりやすい】
注文住宅を建てる費用は、同じ広さで工事費を比較すると、
平屋のほうが2階建てよりも高いケースが多くなります。
平屋は、2階建てより基礎や屋根の面積が広くなります。
建物工事費のうち、基礎工事と屋根工事の占める割合は大きいため、
2階建てより費用が高くなるのです。
ただ、建物工事費は間取りや内外装材、断熱性能、キッチンや浴室などの住宅設備によって
大きく変わるので、一概には言えない面もあります。
2階にトイレや洗面などの水回りを設置することで費用が上がり、平屋よりも高くなる場合もあります。
【平屋のほうが、広い土地が必要になる】
同じ延床面積で平屋と2階建てを建てると仮定しますと、平屋のほうが広い土地が必要になってきます。
土地に建てられる建物の広さの上限というのは、都市計画法の用途地域で定められています。
例えば、用途地域が「建ぺい率50%・容積率100%」で特別な制限や緩和措置がない土地の場合、
120m2(約36坪)の家を建てるには何m2用意する必要があるのでしょうか。
<延床面積120m2の家を建てるのに必要な土地の広さ>
【用途地域で定められた条件】
・建ぺい率50%、容積率100%
・特別な制限や緩和措置がない
◆平屋
1階のみの延床面積で120m2。
*建ぺい率50%なので、土地240m2×建ぺい率50%=120m2(建築面積=延床面積)
→240m2の土地が必要になる
引用:SUMO、(イラスト/長岡伸行)
◆2階建て
1階・2階合わせて延床面積120m2
*容積率100%をめいっぱい使えば、土地は120m2あればOK
*建ぺい率50%なので、土地120m2×建ぺい率50%=1階の延床面積60m2
*1階(床面積=建築面積)60m2+2階(床面積)60m2=総延床面積120m2
→120m2の土地が必要になる
引用:SUMO、イラスト/長岡伸行)
ただし、2階建ては階段やホールスペースも必要になるのでお忘れなく!